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実年世代の目のかすみ 〜若々しいひとみを保つために〜
南青山アイクリニック東京
伊藤 光登志 先生
人生の熟年期ともいえる実年世代…充実した日々を謳歌するために食事や健康に人一倍気を使っておられる方も、つい見落としがちなのが目の健康。外界の情報の約80〜90%は目から得ているといわれており、視機能の大切さは誰もが認めるところです。そんな“目の若々しさを保つ”には、一体どうすればよいのでしょうか。伊藤 光登志 先生に伺いました。
調節のメカニズム -目の中で何が起こっているのか?
不惑(40歳)前後から目の老化、すなわち調節障害が生じ始めますが、これは個人差こそあれ誰もが通過する生理的変化の一つであり、“目の成人病”と呼ばれるゆえんでもあります。
調節とは、近くを見るためにピント合わせすることを言い、水晶体と毛様体筋がこの働きを担っています。よくカメラの仕組みに例えられますが、近方にピント合わせをする際に、レンズを前に移動するのがカメラの仕組みなら、毛様体筋が収縮することで、レンズの役目をしている水晶体の厚みが増して屈折力を増大させるのが目の仕組みです。加齢に伴い硬くなった水晶体は、弾性力が低下して、近くを見るときに必要な調節ができなくなる、いわゆる老眼(老視)という状態になります。
参照ページ
「老眼」は病気じゃない。誰でも通る道
もっとも、加齢に伴う水晶体の変化は15歳頃からすでに始まっており、60歳を過ぎるとほとんど調節力はなくなると言います。
なお、水晶体が硬くなるのは、水晶体嚢と呼ばれるカプセル内を、タマネギの皮よろしく層状に走っている線維(水晶体皮質)が、古くなるにつれて中心部に押し込められ、硬い核(水晶体核)となるからです。
※水晶体核がもっと硬くなり濁ってくれば白内障になります。
老眼にまつわる噂の真相
よく「近視の人は老眼にならない」、「老眼鏡を使うと老眼が早く進行する」などと耳にしますが、近視の人も老眼になりますし、老眼鏡の有無に関わらず老化は60歳頃まで進行します。ただ、前者の場合、眼鏡を外した状態だと近くのものが比較的よく見えるため、自分が老眼であることに気付きにくいのです。また、後者の場合、眼鏡をかけると無理をしなくても見えるため、その後眼鏡を外した時に使い出す前より見えなくなるため、進行したような気がするだけです。
若々しい目を保つために
調節力の低下した状態で無理をして近くを見続けると、目や視覚情報の処理をする脳にまで無理をさせることになり、眼精疲労の原因となります。初期症状に注意して目に負担をかけないようにすることが、“目の若々しさ”ひいては“心身の若々しさ”を保つ秘訣の一つだと考えられます。
参照ページ
老眼のサインに気付いたら目をいたわろう
QOV(クオリティ・オブ・ビジョン)を上手に維持してQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させ、末永く若々しい日々を楽しみましょう。
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